行動科学者が考案した自分を変える画期的方法

もうすぐ新年ですね。いやあ、あっと言う間ですね。今年もあとわずか。

毎年思ってしまうのが、あれ?こんなはずじゃなかったといううっすらした後悔。意気揚々と掲げた目標はすっかり忘れて気づけば去年と同じことをしてしまう。僕が新年に掲げた目標を挙げると

  • 料理に挑戦
  • ブログを毎週続ける
  • 小説を2本完成させる
  • 毎月 200km走る
  • 走らない日に筋トレする

とまあ、これだけあったのですが辛うじて達成できた目標はブログのみ。最初のみなぎるやる気は2月頃には下降を始め、なんだか目標はうやむやになり、気づけば12月ということをここ5年繰り返しています。

それでは行けないと思い買ったのがずばりそのまま、自分を変える方法です。著者はケイティ・ミルクマン。ペンシルベニア大学の行動科学者です。この本の特徴は行動科学者で元エンジニアの著者があくまでシステマチックに合理的に自分を変える方法を提案していること。よくある精神論一辺倒の自己啓発書とは一線を画すわけです。

ここで提唱されている方法論は全部で7つあります。7つ全部紹介したいところですが紙面に限りがあるので「衝動性を利用する」という方法に絞って紹介しましょう。

みなさん、やめたいけどついついやってしまうことと、やりたいけどなかなか続かないことありませんか?僕の場合はスナック菓子とコーヒーの過剰摂取、できないのは筋トレや料理ですかね。人間とは心の弱い生き物です。誘惑には負け、努力は続かない。著者いわく、人は未来の自分の意志の強さに期待しすぎるということです。そこで著者は提案します。やめたいけどやってしまうこと、やりたいけど続かないこと、この2つをくっつけてしまおう、と。

つまり苦しいだけの努力に、快楽を追加するということです。よくある自分へのご褒美と違うのはご褒美をあげるのは努力をしている最中だということ。たとえば、著者はジムが続かないという悩みを解決するために、ジムでのワークアウト中だけ小説のオーディオブックを聴いていいというルールを適用したのだとか。それでジムが続くようになったそうです。

さらにここだけだと単なる著者の経験論ですが、著者は行動科学者。ここで実験をします。ペンシルベニア大学の大学生に有志を募り、A群とB群に分けジムの運動量を計測しました。A群の大学生にはipadを貸し出し、ジムのワークアウト中にだけオーデイオブックを聴けるというルールを作りました。一方のB群は特になにもせずにジムに行ってもらいました。結果、A群の参加者はB群より55%運動量が多いというデータが出ました。さらにA群の学生たちは7週間、大幅に運動量が増加したそうです。

この方法はいろいろ応用が利きそうです。僕も小説を書くときはカフェに行っていいとか、長い距離走るときは旅ランをするなど、努力が快感になる工夫をしていこうと思います。

他にもこの本には新年や区切りの時にやる気がみなぎるフレッシュ効果とか、7つの実践的アドバイスが書かれています。新年前に一度この本を読んでみてはいかがでしょうか?

Posted in

コメントを残す