人はなぜ走るのか?その答えがここに!
淀川市民マラソン走ってきました。タイムは3時間46分46秒。自己ベストを更新しました!

今回はマラソンはきつかった。途中までは3時間30分のペースで走れていたのですが、27キロ付近から失速。足が痛くなり、何度も立ち止まろうかと思いました。30キロ付近で頭をよぎったのは「なんでオレはこんな辛いことをやっているんだ?」という言葉でした。
「なんで金払ってそんなしんどいことするん?」マラソン走ったことがある人なら一度は言われたことがあるのではないでしょうか?その質問に明確な答えを出せたことがありません。タイムが更新されるのが楽しい。自分が成長している感覚がしてやりがいがある。いろいろそれらしい理由をつけるのですが本当にそれが本心なのかはよくわかりません。
そんなときに出会ったのがBORNTORUNという本です。この本は100km以上のマラソン、ウルトラマラソンのランナーと、メキシコの走る民族と呼ばれているタラウマラ族がレースするという内容です。
これノンフィクションなんですがめちゃくちゃ面白い。文章は慣れるまで読み辛いんですが、慣れてくると出てくる人物のキャラクターと、走る描写に引き込まれていきます。なにが面白いかと言うと出てくる人物のキャラクターが強烈なのです。
「人間は裸足で走るようにできている」という哲学の元、ベアフットランを続けるベアフッド・テッド、ジャック・ケルアックを信奉し、無茶苦茶な生活を送りながら100K走るカップルジェンとビリー、タラマウラ族の生活に魅入られ彼らと生活する変人カバーヨ、そして驚異的な持久力を持ち一度に160km走ることができる民族タラマウラ族。
事実は小説より奇なり、と言いますが、こんな人間ホンマにおるんか?という人間が次々と出てきて飽きさせません。そしてフルマラソンを軽々超えるウルトラマラソンを喜々として走るランナーの描写に忘れかけていた走る喜びを思い出しました。
「もう無理」という言葉が出かかったときに思い出したのが、このBorn To Runという本のことでした。僕はペースを見ることをやめ、目の前のランニングに集中することにしました。1km、1km重い足を引きずりながらも走り続けゴール。終わってみれば自己記録更新を達成できました。
ある意味、ランニング技術の本よりも僕を後押ししてくれた本でした。「なんで金払ってそんな苦しいことするのか?」と疑問に思う人も、「なんでこんな苦しいこと休日にやってるんだろう?」と疑念にかられてしまったランナーも読んでみて欲しい本です。きっと走りたくなりますよ。
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