67歳で3500Kmの山脈を縦断したスーパーおばあちゃん
おひさしぶりです。最近いろいろバタバタしてて更新遅れました。
突然ですが、僕には読書の他にも登山という趣味があり、2日前から木曾駒ケ岳に登山していました。
そこはまさに別世界。見渡す限りに大自然のパノラマ。それは至福のひと時でした。

移動中の特急列車で吐きそうになったり、いろいろ疲れましたがすべてが吹き飛ぶ瞬間でした。
さて。今回紹介したい本は山つながり。山は山でもアメリカのアパラチアントレイルという3500Kmに及ぶ山脈がありまして、それを女性で初めて踏破した人のノンフィクション本です。
それがなんと67歳のおばあちゃん。しかも登山を始めたのは67歳からという驚きの実話です。この偉業を達成したのはエマ・ゲイトウッド。通称グランマ・ゲイトウッドとしてアメリカのハイカーたちに親しまれています。
この本ではアパラチアントレイルの過酷さと、それにめげないゲイトウッドおばあちゃんのタフさとパワフルさが書かれています。
361ページに及ぶ分厚さの本に、アパラチアントレイルの描写とゲイトウッドおばあちゃんの人生がみっちり書き込まれているので読み応えは抜群。ただ、思ったより重厚な本なので読み手の体力も問われる内容になっております。
3500kmの山脈を縦走するわけですから、トラブルがないわけはありません。ゲイトウッドおばあちゃんは蛇に襲われかけたり、女浮浪者扱いを受けたり、靴は何度も履き潰しながら、山を越えていきます。小屋が見つからない時は野宿もしたそうです。
そんなおばあちゃんは実はDV夫に悩まされていた主婦だったそうです。離婚が成立するまでゲイトウッド氏は旦那に殴られたり、首を絞められたり、殺されかけた日もあったそうです。
数々の苦難を乗り越え、ゲイトウッドおばあちゃんは3500Kmに及ぶアパラチアントレイルのスルーハイクに成功します。さらにすごいのはその後、もう2回アパラチアントレイルをスルーハイクし、標高4000フィート(1219メートル)以上の山46の山々をすべて踏破し、オレゴントレイルに成功したことです。公式の記録だけでも彼女は2万2530km歩いたそうです。
この本を読むとすごい元気な気持ちになります。人間に限界はないと身を持って教えてもらったような気分になります。なんだかんだと年を言い訳にしたくなる年齢になってきましたが、彼女を見習って前向きに活動していきたいです。
さあ、明日も登るぞ!

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