働く君に伝えたいお金の教養

生きてるってお金がかかりますね・・・・。急にお金の話ですみません。最近、携帯の買い替えとパソコンの買い替えが一気に来まして、生きてるって金がかかるなって当たり前のことに気がついた今日この頃です。

お金が欲しい。そう思ったときに僕の悪い癖で、そもそもお金って何だろうと根本を考えてしまいます。就職のときもそうでしたが、そもそも働くとは何かという答えのない問いを立て、あれこれ考えるうちに時間を浪費してしまいました。僕はこれをそもそも病と呼んでいます。一見哲学的ですがまあ現実逃避ですよね。でもまあ考えてしまうわけです。お金の本質が分かり、なおかつ実践的な本はないか、と探したらありました。

うちの本棚に。灯台下暗し。

今回紹介したい本は出口治明著「働く君に伝えたいお金の教養」です。

出口治明さんと言えばライフネット生命を立ち上げ、立命館アジア太平洋大学の学長だったというすごい人です。著作も多彩で哲学の歴史を総ざらいした哲学全史や、全世界史という本をてがけています。

そんな出口治明さんの本なので、単にお金を儲ける投資本や節約本とは一線を画します。「お金は使わないと意味がない」「老後の不安をメディアが煽るのはメディアが儲けたいから」など従来の常識とは異なる意見もたくさんあります。今回はこの本のなかで特に感銘を受けたポイントを伝えたいと思います。

投資で最も大切なのは自分への投資

投資とは言えば株や積立NISAなどの金融商品への投資をイメージすると思います。しかし、出口さんは一番リターンの大きな投資は自分への投資だと断言します。人が一生に稼ぐお金の平均額は2億円前後だといいます。出口さんいわく、自分への投資はこの2億円を大きく増やせる可能性がある。

株で2億稼げるのは一握りのデイトレーダーだけです。しかし、自分への投資に成功して年収が上がれば、2億円が3億にも4億にもなると出口さんは言います。その視点は全くなかったので僕は目が啓かれる思いでした。

では自分の投資では何に投資すべきか?資格の勉強のために学校に通うべきか?

出口さんは自分の可能性を広げるものなら何でも投資である、と言います。そして自分が好きなものに投資するのが一番いいと言います。将来がどうなっていくのか、それを予測することは出口さんですら不可能であると言います。例えばAIが今流行っているからと言って興味のないAIの勉強をしても身につく可能性は低い。ならば素直に自分の好きなこと、得意なことに投資する方がずっと身につく可能性が高いというわけです。

たしかに僕が今から株に手を出すくらいなら、好きな本を買うことや文章を書くことに投資した方がいいと思いました。なにより楽しいし、気持ちが前向きになりますしね。

惜しむらくはこの本が20代の新社会人向けに書かれた内容だと言うことでしょうか。不惑を目前にする前に出会いたかった。まあそんなこと言っても仕方ないのでこの本の教えを実行していきたいと思います。

この本には他にも財産三分法など、お金の本質に触れられる内容がたくさんあります。お金は欲しいけど、お金儲けのノウハウ本には違和感を感じる方にはおススメの本です。

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